前回紹介したパソコン用マウスに引き続き、今回はおすすめのキーボードとその特徴を詳しく紹介します。
キーボードについて
パソコンのキーボードは、コンピューターの入力デバイスの一種であり、文字や数字、記号などを入力するためのキーが配置されたデバイスです。一般的なキーボードは、QWERTY配列と呼ばれるアルファベットの配置を持ち、また、数字キー、ファンクションキー、特殊キー(エンターキー、スペースキー、バックスペースキーなど)、および矢印キーなどが備わっています。
キーボードには、機械式スイッチというタイプのものと、メンブレンスイッチというタイプのものがあります。機械式スイッチは、独特な打鍵感や音があり、高い耐久性を持ちます。一方、メンブレンスイッチは、キーの下に薄いメンブレンがあり、押されたときに電気的な接点が作動する方式であり、薄型で静音性があるのが特徴です。
特徴
キーボードの特徴は、ブランドやモデルによって異なりますが、以下のようなポイントがあります。
キースイッチの種類
キースイッチの種類によって、タイピングの快適性や音、耐久性が異なります。一般的な機械式スイッチには、Cherry MX、Razer、ROMER-Gなどがあり、それぞれに独自の特徴があります。
キーボードのレイアウト
キーボードのレイアウトには、フルサイズ、テンキーレス、60%レイアウトなどがあります。それぞれに利点や欠点があり、使用目的や好みに合ったレイアウトを選ぶことが重要です。
エルゴノミックデザイン
手や腕の負担を軽減するために、エルゴノミックなデザインを備えたキーボードもあります。分割形状や傾斜、手首サポートなどが特徴的であり、長時間のタイピングにおいて快適性を向上させることができます。
バックライト機能
キーボードには、キーに照明がついているバックライト機能を備えたモデルもあります。バックライトの色や輝度を調整できるものや、特定のキーのみがバックライトで照らされるRGBバックライト機能を持ったキーボードもあります。バックライトは、夜間や暗い環境での使用時に、キーの位置を確認しやすく、視認性を向上させることができます。
追加の機能キー
キーボードには、追加の機能キーが備わっていることがあります。例えば、マルチメディアキー(音量調整、再生/停止、次/前の曲などを操作するキー)、マクロキー(独自のキーコンビネーションを設定し、一括で実行できるキー)、プログラム専用のショートカットキーなどがあります。
無線/有線
キーボードには、無線(BluetoothやRF接続)や有線(USB接続)のタイプがあります。無線キーボードは、スッキリとしたデスクスペースを実現し、ポータブル性が高い一方、有線キーボードは安定した接続性や高速な応答性が特徴です。
耐久性
キーボードは、長時間の使用に耐えられるように耐久性が求められます。キースイッチの寿命やキーキャップの耐久性が高いモデルは、長期間の使用においても性能を維持できるため、おすすめです。
デザイン
キーボードのデザインも重要な要素です。スリムなデザインや高級感のある素材を使用したもの、カスタマイズ可能なキーキャップを備えたものなど、個性的なデザインのキーボードもあります。
オススメのキーボード
Happy Hacking Keyboard Professional2 (HHKB Pro2)
Happy Hacking Keyboard Professional2(HHKB Pro2)は、プロフェッショナルユーザーやプログラマー向けに設計された日本製のキーボードです。ユニークな60%レイアウトで、コンパクトでスタイリッシュなデザインが特徴的です。静電容量無接点方式を採用しており、軽くて高速なタッチタイピングを実現しています。また、Fnキーを組み合わせることで、豊富なキーコマンドを利用することができます。耐久性の高いPBTキーキャップを使用しており、高品質なタイピング体験を提供します。
Logitech MX Keys
Logitech MX Keysは、高品質なタイピングを求めるプロフェッショナルユーザー向けに設計されたキーボードです。背面照明付きのキーキャップが特徴的で、暗い環境でのタイピングをサポートします。低プロファイルのキーデザインで、静かなタイピングを実現しています。また、Advanced Logitech Perfect Strokeテクノロジーを採用しており、キーアクションがスムーズで正確です。さらに、最大3つのデバイスを切り替えることができるイージースイッチボタンを備えており、複数のデバイスを使い分ける際に便利です。
Ducky One 2 Mini
Ducky One 2 Miniは、ゲーマーやタイピング愛好家向けに設計された60%レイアウトのメカニカルキーボードです。耐久性の高いダブルショットPBTキーキャップを使用しており、高品質なタイピング体験を提供します。RGB背面照明を搭載しており、多彩なカスタマイズが可能です。また、Cherry MXスイッチをはじめとする複数のスイッチオプションがあり、好みに合ったキータッチを選ぶことができます。さらに、マクロ機能やキーレイヤーのカスタマイズが可能で、自分に合ったキーボードレイアウトを作成することができます。
Topre Realforce R2
Topre Realforce R2は、日本の高級キーボードメーカーであるTopre社の製品であり、静電容量無接点方式を採用した高級なメカニカルキーボードです。独自の45g、55g、および65gの重みが異なるスプリングを使用しており、キーを押すと心地よい打鍵感を実現しています。また、優れた耐久性を持ち、PBTキーキャップとスチールプレートによる頑丈な構造を備えています。さらに、キーピッチやキーストロークを最適化した設計により、快適なタイピング体験を提供しています。
Filco Majestouch 2
Filco Majestouch 2は、日本のFilco社が製造する高品質なメカニカルキーボードで、世界的に人気のあるモデルです。高い耐久性を備えたスチールプレートとPBTキーキャップを使用しており、長期間の使用にも耐えます。キータッチにはCherry MXスイッチを使用し、静かなタイピングを実現しています。さらに、リムーバブルなUSBケーブルを搭載しており、持ち運びや保管が便利です。キーボードのレイアウトにも複数のオプションがあり、自分に合ったレイアウトを選ぶことができます。
Keychron K8
Keychron K8は、MacおよびWindowsの両方に対応し、ワイヤレスおよび有線接続が可能なメカニカルキーボードです。キーキャップには耐久性の高いPBT素材を使用しており、長期間の使用にも耐えます。独自のKeychron Opticalスイッチを採用しており、高速かつ正確なタイピングを実現しています。背面照明も搭載しており、RGBカラーのカスタマイズが可能です。また、6つのキーボードレイアウトの選択肢があり、自分の好みに合わせたレイアウトを選ぶことができます。
Microsoft Sculpt Ergonomic Keyboard
Microsoft Sculpt Ergonomic Keyboardは、健康的なタイピングをサポートするエルゴノミクスデザインが特徴のキーボードです。キーが分割された傾斜したレイアウトが、手首や腕の自然な位置を保持し、タイピング時の手の負担を軽減します。また、クッション性のある手首支持パッドも付いており、快適なタイピングをサポートします。ワイヤレス接続が可能であり、無線レシーバーをUSBポートに接続するだけで簡単に接続できます。さらに、マルチメディアキーが搭載されており、音量調節やメディアの再生などが便利に操作できます。
Logitech G Pro X Mechanical Gaming Keyboard
Logitech G Pro Xは、ゲーミング向けに設計された高性能なメカニカルキーボードです。G Pro Xは、リムーバブルなスイッチを搭載しており、自分でCherry MX、Romer-G、またはGX Blueの好きなスイッチを選択して交換することができます。また、RGBカスタマイズ可能なバックライトを備えており、個別のキーに異なるカラーを設定することができます。プログラム可能なGキーも搭載されており、マクロ機能の設定が可能です。さらに、USBパススルーがあり、充電やデバイスの接続に便利です。
HHKB Professional 2
HHKB Professional 2は、日本のHappy Hacking Keyboard社が製造する人気のあるメカニカルキーボードで、シンプルなデザインと高品質な打鍵感が特徴です。キーキャップには耐久性のあるPBT素材を使用し、優れた耐久性を持ちます。静電容量無接点方式を採用し、静かでスムーズなキータッチを実現しています。また、キーボードのレイアウトが特徴的であり、60%レイアウトに属しています。必要最低限のキーのみを搭載しており、余分なキーがないことでスペースの節約や手の移動を最小限に抑えることができます。また、キー配列も独自のものであり、独特なレイアウトに慣れると、高いタイピング効率を発揮することができます。
まとめ
まとめると、パソコンのキーボードは、機械式スイッチやメンブレンスイッチなどのキースイッチの種類、レイアウト、エルゴノミックデザイン、バックライト機能、追加の機能キー、無線/有線の選択、耐久性、デザインなどが特徴的です。
これらの特徴を考慮しながら、自分の使用目的や好みに合ったキーボードを選ぶことが大切です。高品質なキーボードを使用することで、快適なタイピング体験を実現し、生産性を向上させるものを選びましょう。
参考記事
オススメのマウスや自作PCについては過去にまとめた記事がありますのでよろしければそちらも見てみてください。